文化・伝統
日本の文化・伝統とは一味違った沖縄の文化・伝統。
琉球王国成立以前から、沖縄は日本や中国など東アジアの影響を
受けて独自の文化を築き上げてきました。
また、戦後は1972年の沖縄返還に至るまで長い間米軍に統治されていた為、
アメリカの文化(特に食文化)も深く浸透しています。
古来より日本本土とは同族と認識されてきましたが、
歴史・文化の違いなどから琉球民族とする主張が出てきています。
ただし沖縄の人々は先史時代から十世紀に掛けて日本本土から移入したとされ、
伝統的な言語も日本語族に属しています。
伝統的な宗教は琉球神道と呼ばれ、
先史時代の神道が周辺文化の影響を受けながら
独自の発展を遂げたものとされています。
地理的・歴史的な経緯から、琉球方言は日本本土の方言とは大きく異なります。
内部でも違いが大きく、沖縄県内では大まかに国頭方言・沖縄方言と
宮古方言・八重山方言・与那国方言の違いがあります。
明治から昭和中期まで強力な標準語普及運動が推進されたため、
中年層以下では本土方言の影響を受けたウチナーヤマトグチが一般的となっています。
仏教の影響が弱かったことから本土のように肉食の禁忌がなく、
豚肉料理が伝統的に発達しており、ヤギの肉を食べることもあります。
代表的なものにはゴーヤーチャンプルー・沖縄そば・泡盛などがあり、
最近では本土でも人気の料理となってきています。
また、スパムやタコライスに代表されるような、
アメリカ占領時の食文化も今日に受け継がれています。
沖縄の伝統的な建築は、主に琉球王国時代に発展しました。
他地域とは風土等の面で異なる為に独自の発展が見られます。
王朝時代は、士族は主に瓦葺きの木造建築「貫木屋(ヌチジャー)」に、
庶民は主に穴屋(アナヤー)と呼ばれる掘立小屋に住居を構えていました。
城壁や橋梁等の石造建築物には、琉球石灰岩が多く使用されました。
現在は台風に強い鉄筋コンクリートの建物が造られ、
過去に水不足による断水を幾度と経験したことから屋上に給水タンクを設置し、
また壁の塗装色が様々な住宅が多いのも特徴となっています。
沖縄の武術もまた、日本本土とは異なり特徴があります。
沖縄固有の武術「手(ティー)」と、琉球王国時代に伝来した中国武術が融合して誕生したのが
唐手(からて、トゥーディー)であり、後の空手道に発展しました。
戦後、空手を習得したアメリカ軍人や
日本から海外へ渡った空手家により、次第に世界へと普及します。
広義の琉球古武術は、徒手空拳術(空手)と武器術から成ります。
中でもヌンチャクを用いた武器術は世界的にも有名です。